2006年4月7日に在タイ日本大使館公邸にて、小林秀明特命全権大使のご招待で、AITで学ぶ日本政府の奨学金受給生、およびAIT学長・副学長・日本人教員(荒巻、須崎、日下部)が夕食会に参加させて頂きました。参加した奨学金受給生の出身国は、バングラデシュ、ミャンマー、カンボジア、タイ、インドネシア、フィリピンなどで、小林大使を囲んで写真を積極的に撮る光景が何度も見受けられました。参加した学生だけでなく、我々AITの教員も楽しいひと時を過ごすことができました。小林大使や大使館の方々へ、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
同時に、AITで勉学する機会を提供することで、ミャンマー、カンボジア、バングラデシュなどの比較的発展が遅れた地域へ支援することができ、日本に対して心から感謝していることを確認することとなりました。
2006年1月24日~26日の日程で、TOPCONさんにAITで講習会を開いて頂きました。欧米には多数出荷しているものの、東南アジアではAITが初めての出荷先ということで、タイ事務所のスタッフだけでなく、東京からもシンガポールからも技術者に来て頂き、10人の講習生にとって充実した講習会となりました。このような高額な機器を購入する予算はAITで確保するのは難しく、JEGのお陰で学生は最新の機器、技術に触れることができました。今後は学生の研究や教育に活用する予定です。
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共に日本政府からの奨学金をもらって、AITに学びに来ている学生です。
各教官や学生の紹介ページや、近況報告のページのリンクを記載しています。近況報告のページでは、感想やAITに在籍する意義を述べてもらっています。執筆にご協力頂いた方々、どうも有難うございました。
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実際には他にも多くの機関がAITと学術協定を結んでいますが、私が知りうる範囲の内容を記述します。
東京大学とAITとは2003年3月に「Agreement on Academic Exchange between The University of Tokyo and The Asian Institute of Technology」を締結
School of Civil Engineering (SCE) 内に配置。生産技術研究所のInternational Center for Urban Safety Engineering (ICUS:都市基盤安全工学国際研究センター)のAIT支部(加藤佳孝博士がCoordinatorを担当、スタッフや秘書が常駐)
SERD (School of Environment, Resources and Development) 内に配置。工学部都市工学科のAIT支部(荒巻俊也博士がCoordinatorを担当)
農学部とアジア生物資源環境研究センターとSERDで、SERD内に設置したセンター(池島耕博士がSecretaryを担当)
Institute for Gender Studies(ジェンダー研究センター)とSERDとの間に2005年2月にMemorandom of Understandingを締結。(参考:お茶の水女子大学人間文化研究科 開発・ジェンダー論コース)(日下部京子博士がCoordinatorを担当)
intERLab (Internet Education and Research Laboratory) とSOI (School on the Internet) Asiaとの共同プロジェクトにて、津波フォーラムなどを開催 (土本康生博士がCoordinatorを担当)
衛星データを受信し、配信しているGeoinformatics Centerへ、リモートセンシングとGISのトレーニングを委託。Geoinformatics Centerで受信された衛星データは、京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻 空間情報学講座安岡研究室へ自動転送、処理、データベースに蓄積された後、一般に公開されている(須崎がCoordinatorを担当)
2003年4月に、AIT内の国連環境計画(UNEP)アジア太平洋地域資源センター内にプロジェクト事務所を開設。環境省の「アジア太平洋地域環境イノベーション戦略プロジェクト」、アジア開発銀行(ADB)及びUNEPによる地球環境ファシリティ(GEF)プロジェクト「大メコン地域における環境政策アセスメント及び地域戦略的環境フレームワーク」への参画や、研究機関、政府、国際機関等との連絡調整及び情報収集を実施(プレスリリース)(高橋妙子研究員が担当)
1週1コマ~2コマ(前後期合わせて3コマが標準的):1コマは講義だけの場合3時間、演習を含めると講義2時間+演習3時間
学科の学生数によって異なる。私が所属するRemote Sensing & GIS Field of Study(リモセン&GIS学科)では、修士2年生が26人在籍し、私は主査を4人、副査を8人担当している。その他に、修士1年生の後期に選択科目として、少し研究要素が盛り込まれた「Special Study」を履修する学生もいる。