宮城昌和の近況報告

宮城昌和
東北大学大学院工学研究科土木工学専攻水環境システム学研究室
Hydro-Environmental System Laboratory, Water Environmental Engineering and Science,
Department of Civil Engineering, Graduate School of Engineering, Tohoku University

近況の報告

私は、AITに東北大学から交換留学生として在籍している。そのため、1セメスター、つまり6ヶ月という短い期間の在籍となる。AITにきてから早2ヶ月が経った。残りの期間もあと4ヶ月足らずというなかで、私の近況を紹介する。

私はSchool of Civil engineering のWater engineering and Managementで勉強をしている。河川の氾濫や水の循環に興味があるため、water managementやHydrologyに関連した3つの講義を受講している。講義の形態だが、AITと日本の大学とでは少し異なっている。AITでは、1科目につき週に2回、約2時間の授業が行われる。授業は開始時間が遅れたり延長されたりすることがよくある。また、宿題もかなりの量がでる。そのため、毎日宿題に追われているが、友達と協力しあいながら共に困難を乗り越えている。授業の風景だが、基本的にパワーポイントを用いて授業が進められる。学生は積極的に発言し、先生とコミュニケーションをよくとっている。また、先生もそれを望んでいるようで、丁寧に説明してくれる。しかし、私は英語ができないのと消極的な性格のため、なかなか発言ができていないのだが、積極的にコミュニケーションをとることが求められていると感じている。授業の後は、友達とテニスやサッカーをしたりと、リフレッシュしている。また、AITではたびたび週末に催し物が行われている。各国の食事会や小旅行などがあり、私も参加したりしている。

AITに在籍することの意義

AITの特徴は、アジア各国からの学生がいることである。そのため、各国の友人ができ、文化交流ができる点がAITに在籍することの意義であると考える。文化交流のためには相手とのコミュニケーションが重要である。私はAITにきて言語はコミュニケーションをとる上での1つの手段に過ぎないということを感じている。私も含めAITには英語を話せない学生がいくらかいる。しかし、彼らはコミュニケーションがとれていないかというとそうではない。ボディランゲージや文脈から内容を理解しコミュニケーションをとっている。(ただし、授業ではそうはいかないのだが。)そういう意味で、AITでは言語の上達というよりはコミュニケーション能力を上達させるために有意義な場であると考える。言語が上手にできなくてもコミュニケーションにより文化交流は行える。私は様々な国の友達とコミュニケーションをとって文化交流を行っている。そんななか私が感じるのは、それぞれの文化についての理解が深まる一方、私が日本について無知であるということである。私がそうであったように、一般的に自国の中にいると自国が見えないということがいえると思う。そのため、AITに在籍している間、私は異文化を学ぶ機会に加え、自国の文化を学ぶ機会であると認識している。AITにはアジアを通してみた日本を考えさせられる場があると考える。


[AITでの活動報告]
須崎純一 京都大学大学院 工学研究科社会基盤工学専攻 空間情報学講座