私の故郷 環境情報学科1年 E03000ab 環境花子 私の故郷は、鹿児島県の薩摩半島にある串木野市です。以下、串木野に関して 紹介します。 ・人口  串木野市の人口は、以前は3万人を超えていたのですが、現在、2万7千人ほどに なっています。同級生を見ても、東京や大阪で就職したり、また鹿児島のなかでも 鹿児島市に移り住んだりして、なかなか地元に残らない傾向にあります。魅力的な 仕事が多くないのが一因のようで、帰省するたびに市街地に活気があまりないよう な感じを受け、寂しく感じる時もあります。 ・主な産業    串木野市の面積は約80km^2で、東西に細長い形をしています。西側は東シナ海に 面し、古くから漁業が栄えていました。マグロの遠洋漁業の基地としても有名で、 多くの漁業関係の会社があります。私の伯父や知人の父親なども遠洋漁船に乗り込 んでいて、1回の航海で1年半や2年帰ってこないという生活を送っていたようです。 伯父の話を聞くと、遠洋漁業の生活は本当に大変で、過酷な環境下でたくましい精 神と肉体が必要だと痛感しました。  魚肉加工業も盛んで、串木野ではさつまあげが代表的な特産品です。さつまあげ は鹿児島の特産品として広く全国的に知られていますが、鹿児島県の中でも串木野 のさつまあげは特に有名で、甘くておいしいと好評のようです。小学生のときに社 会科見学で頂戴した揚げ立てのさつまあげの味は忘れられません。串木野には、大 小さまざまなさつまあげの会社があり、多少味が異なる印象を受けます。以前、「 たけしの誰でもピカソ」という番組で向田邦子の紹介をしているとき、幼少時に食 べたさつまあげの味に近く食通の彼女が認めた店として、串木野市の勘場蒲鉾店が 紹介されていました。勘場蒲鉾にも時々買いに出かけていたので、なんだか嬉しい 気分になりました。  一方、市の東側は山間の土地が多く、農業が盛んです。最近ではサワーポメロと いう、グレープフルーツほどの大きさかんきつ類の果物を、県内で先駆けて生産し ています。先日も親戚からサワーポメロがたくさん届けられ、毎日おいしく頂いて います。サワーポメロは苦味もそれほど強くなく、さっぱりとした味で、若者に好 評だとうわさに納得しました。 ・思い出  小学生の時は照島小学校に通っていましたが、時々体育やリクリエーションの時 間や、また年に1回の持久走大会では、歩いて5分程度の照島海岸によく出かけてい ました。目の前には広大な東シナ海が広がり、また照島神社がある木々が生い茂っ た島も右手に見えて、白砂青松の風光明媚な景色は脳裏に焼き付いています。  その照島海岸では、毎年4月に浜競馬を行います。農耕場やポニーという小さい 馬など、様々な馬が参加します。馬の種類に応じてレースが構成され、波打ち際の 直線コースを走らせます。無事にゴールまでたどりつかない馬も多く、あらぬ方向 へ走り出した馬を騎手が追いかける場面もあり、のどかな雰囲気の競馬で、幼少時 から楽しんでいました。昨年、久しぶりに見に行きましたが、見物客も県内から広 く集まっているようで、とても混雑していました。今後も継続してもらいたいもの です。