属性データを利用した検索

属性データと書きましたが、何のことでしょうか?GISで使用されるデータは、地理情 報と呼ばれたり、空間データ、あるいはGISデータと呼ばれたりしますが、 ここでは空間データとして話を進めます。その空間データは「図形データ」と 「属性データ」とから構成されます。

空間デー[ = 図形データ + 属性データ

この属性データを元に検索することがよくあります。たとえば、鉄道の例で言え ば、「京成電鉄の駅を表示させよ」という命令を与えることで、空間上にどこに 駅が分布しているのか教えてくれます。この場合に注意すべき点は、結果は空間 上に表示されますが、あくまでも属性データを元に検索しているということです。 これが、別のページで解説している空間検索と異なる点です。

それでは、属性検索の話に入っていきます。

  1. まずは、個別属性表示ボタンをアクティブにした状態 個別属性表示ボタンで、 下図のように町単位での属性が表示されることを確認しましょう。
    町単位での属性表示
  2. 属性検索をメニューバーから選択:
    "pm_aza_chiba.shp"のレイヤに対して、若葉区だけを選択したいとします。その ためには、メニューバーの

    「選択[ -> 「属性検索」

    を指定します。すると、属性検索のウィンドウが現れます。

    ここで、「pm_aza_chiba」というレイヤーは、町単位のデータも含んでいます。 町単位のデータは「CTYNAME」というフィールドに入っています。 このデータを利用して属性検索するというわけです。そのために、下の 画像のように検索条件を指定してみましょう。マウスでダブルクリックすると、 白いボックスに入力されるので、楽に条件設定ができます。
    属性検索のウィンドウ

    その結果、若葉区だけが選択され、青く表示されるようになります。
    若葉区だけを選択した結果

演習:属性データを利用した検索

    ツールボックス
  1. 千葉都市モノレールの「千城台駅」を検索せよ。
  2. 千葉都市モノレールの「都賀駅」を検索せよ。
  3. 千城台駅から東京情報大までの直線距離を計測せよ。直線距離を調べる 時には、ツールボックス(右側の図)の このボタンを使用する。
  4. 千城台駅から東京情報大までの道のり(道路に沿った距離)を計測せよ。

新たな属性データの追加

ここからは、「pm_aza_chiba」というshpファイルに、1992年と2002年の人口を 追加する作業について説明します。この入力データは、後程人口の増加率の 計算で使用します。

使用データ:人口データ

  1. 若葉区だけを選定:
    "pm_aza_chiba.shp"のレイヤに対して、若葉区だけを選択します。 わからない人はこの直前の説明を読みましょう。
    若葉区だけを選択した結果
  2. 属性テーブルを開く
    "pm_aza_chiba.shp"のレイヤをアクティブにした状態で右クリックして、下図 のように属性テーブルを開くことができます。
    町単位での属性表示
  3. 属性のソート
    "pm_aza_chiba.shp"の属性テーブルは最初は下図のように表示されます。上記で若 葉区のデータのみ選択した結果、青く表示されています。
    属性データ(若葉区のデータはばらば
    らに表示)

    この属性テーブルに人口データを追加していきますが、このままでは編集しにく いと感じます。したがって、若葉区だけ集中して表示されるようにしたのが、 その下の図です。テーブルの上側のボタンをクリックすると下のようにできます が、詳細はここでは書きません。どのようにすればいいか自分で考えて試して みましょう。
    属性データ(若葉区のデータは集中して
    表示)
  4. フィールドの追加
    「オプション」ボタンをクリックすると、下図のようにフィールドを追加でき ます。
    フィールドの追加
    ここでは、下図のように「1992年人口」というフィールドを「Long Interger」 として定義します。
    フィールドの追加2

    その結果、下図のように新たなフィールドが表示され、データを追加する準備が 整いました。
    フィールドを追加した結果
  5. データの書き込み:
    エディタボタン左図のエディタボタン で「編集の開始」を選択して、上記の「1992年人口」の空欄にデータを入力して いきます。その結果、下図のように入力データが反映される。これを若葉区の全町に 対して行います。若葉区の1992年および2002年の町単位の人口は こちらのページ に記載されていますので、参照しましょう。
  6. データ入力結果

  7. 上記と同様の方法で、2002年の若葉区の町単位の人口を追加していきます。

人口増減率を円の大きさで表現する

上記のように入力したデータを利用して、2002年人口と1992年人口の比率を、 円の大きさで表示させてみましょう。

(下図は実行結果:)

2002年人口と1992年人口の比率を、
「等級シンボル」で表示


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須崎純一 京都大学大学 工学研究科都市環境工学専攻 環境情報学講座