rm

「rm (remove)」は、ファイルを消します。もし現在いるディレクトリに 「document1.txt」というファイルがあり、消したい場合、

% rm document1.txt

と打ち込めば、消去してくれます。

今いるディレクトリに存在する、すべてのファイルとディレクトリを 消去する場合を考えましょう。まず「ls」でファイルの存在を確認すると、

% ls -F
document.txt image1.jpg program/

と表示されたとします。ディレクトリ「program」の中には別のファイルが 存在していると仮定します。もしすべてのファイルおよびディレクトリを 消去しようとして、

% rm *

としても、ファイル「document1.txt」と「image1.jpg」は消去できますが、

rm: `program' is a directory

と警告文が表示され、ディレクトリ「program」と ディレクトリ「program」内のファイルは消去されません。

ここで「rm」のオプションを利用します。

% rm -r *

と実行すると、ファイル「document1.txt」と「image1.jpg」だけでなく、 ディレクトリ「program」および「program」中のファイルを含め、 すべて消去できます。

一度消去してしまうと、復元することはできません。ですから、「rm」を 実行するときは慎重にならないといけません。「rm」を実行する際に、本当に 消していいのか逐一確認するオプションがあります。

% rm -i *

とします。そうすると

rm: remove `program'?

などと聞いてきます。本当に消して良ければ「y」、消さない場合は「n」を入力 して、Enterを押します。このようにして、ファイル一つに対して確認しながら 消せます。 つまり、うっかり大事なファイルを消さない ように、確認をしているわけです。しかし、消したいファイルが多数あり場合、 もう消しても問題ないという状況でしたら、「-i」オプションはつけない方がい いでしょう。

rmdir

単純にディレクトリだけを消す場合には、rmdir を使います。remove directory(ディレクトリを消去せよ)ということです。 ディレクトリ「program」を消す場合、

% rmdir program

と、実行します。

mkdir

ディレクトリを新たに作成するには、mkdir を使います。make directory(ディレクトリを作成せよ)ということです。 ディレクトリ「program」を作る場合、

% mkdir program

と、実行します。


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須崎純一 京都大学大学 工学研究科都市環境工学専攻 環境情報学講座